とにもかくにも万里の長城をみなければ

中国で何より有名な世界遺産といえば万里の長城でしょうね。
中国旅行などの際に訪れる定番の場所だし、月から見える地球の唯一の建造物。中国旅行のパンフレットには必ずって言っていいほど出てくる有名なところです。

万里の長城とは、中国の河北省山海関から甘粛省まで異たる352kmまでにおよぶ建造物のことを言います。

その歴史は、長城を作ったのは秦の始皇帝とされていますが、現在のような「万里の長城」が完成したのは明代と言われています。

戦国時代から北方の異民族に対して威圧するために長城を建設し始め、異民族対策以外にも、戦国七雄の国境にも長城が作られました。

当初の頃の長城は土製であり、今ほどの高さでなく、馬や人が乗り越えられない程度の高さの城壁だったようです。

現在は中華人民共和国政府が、重要な文化財として万里の長城を保護していますが、地元住民が家の材料としたり、観光客へ販売する為に長城のレンガを持ち去ったり、長城がダム工事のために一部沈んだりもしています。中国政府の悩める問題のひとつですね。

長城周辺の省は中国の中でも最も貧しい地域のひとつで、政府は対策に悩んでいるそうです。

中国の、万里の長城以外の文化遺産には北京と瀋陽の明・清王朝皇宮、秦始皇帝陵、周口店の北京原人遺跡、三孔、武当山古建築、ラサのポタラ宮の歴史的遺産群、麗江古城、天壇、大足石刻、安徽省南部の古代集落群、龍門洞窟、雲同石窟、マカオ歴史地区、殷墟、開平望楼と村落などがあげられます。

そして自然遺産、複合遺産も数多くあり、中国旅行の際などに歴史遺跡などを全て見ようと思うと何ヶ月もかかりますよ。